もっと速くなるためのトレーニング方法のヒントを国内外の本・雑誌・ブログ・論文などから(ほぼ)毎日紹介します。
◆「パワーの最大化」と「エネルギーの最大限の節約」がレースでのパフォーマンスを最大化する 2011.10.19
参考文献:Chris Carmichael AND Jim Rutberg共著・『The Time-Crunched Cyclist』・P151〜P152・Velopress
同じ体重で出せるパワーが向上すると、走行速度は上がる。速く走れる能力が高いほどレースでは有利なので、パワーを上げることに集中してトレーニングすれば、レースで出せるパフォーマンスの上限(潜在能力≒体力)が上がる。しかし優勝するのは、最もパワーを出した選手ではなくあくまで最初にゴールした選手だ。
特に様々な要素が絡むロードレース(除くTT系のレース)でコンスタントに優勝する選手は、勝負どころまでなるべくエネルギーを節約するようにしていることが多い。そのために集団の中の絶妙な位置に潜み、パワーの出し方に細心の注意を払うなどさまざまな手段を駆使し
ている。いわば他のどの選手よりも「楽して走る」ことに徹している。しかし一旦勝負どころに来ると、その温存したエネルギーを 一気に解放し、他のどの選手よりも高いパワーを長時間出してライバルを振るい落とす。目標とする選手がいるのであれば、レースの時にその選手の近くで走り、注意深く観察してみるとよいだろう。きっと多くのことを学べるに違いない。
レースで好成績を出すには、地道に練習で「体力(ワット)を高めること」がいちばん重要だが、レース中に「エネルギーを最大限節約する方法を身に着けること」もひじょうに大切といえる。
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筋グリコーゲン切れを防ぐ3つのアプローチ
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レースで勝つ選手はかなりの時間FTPでパワーを出すがFTP以上のパワーで長時間は走らない
関連記事B→レースで勝利する秘訣はエネルギーの節約にある(2011.08.18記事)
関連記事C→強い選手が勝つのではなく、勝った選手が強い(2011.08.13記事)
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<本件記事の参考文献>
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