もっと速くなるためのトレーニング方法のヒントを国内外の本・雑誌・ブログ・論文などから(ほぼ)毎日紹介します。
◆レースで勝つ選手はかなりの時間FTPでパワーを出すがFTP以上のパワーで長時間は走らない 2011.09.26
参考文献:ハンター・アレン アンドリュー・コーガン博士・『パワー トレーニング バイブル』・P136-137(仮)
OVERLANDER株式会社
レースで優勝する選手のパワー分布図の特徴として挙げられるのが、レース中のかなりの時間FTPレベルでパワーを出す一方で、FTPを超えたレベルのパワーを長時間出すことはない点だ。FTPを超えたレベルで長時間パワーを出してしまうと筋グリコーゲンが枯渇してしまい、勝負どころに足を残せなくなってしまう。
だからこそ理想的には、ペーシングを強く意識してパワーの変動を抑え(例:上りでは無理して踏まず、下りでは寧ろ意識的に強く踏む…パワーの変動幅が少ない方が筋グリコーゲンの消費は少なくなる)、仮にFTP超を出さないといけなくなったとしてもなるべく短時間で抑え(例:FTPまで一旦落として少しでも回復させてまたFTP超に戻す)ように調整することが大切になる。ただし、FTPとFTP超を行き来しながらある程度の時間を維持できるようになるには、普段からそのような内容のインターバルに取り組んでおく必要がある。
FTPとFTP超を行き来するインターバルの一例はこちら→
「パワーの1時間」へのリンク
(注:かなりきつい上級者向きメニュー)