限界まで鍛えたらFTPはどのレベルまで上がる可能性があるか？

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◆限界まで鍛えたらFTPはどのレベルまで上がる可能性があるか？　2011.11.11

（2012.01.04に改訂版をリリースしましたので、そちらをごらん下さい→リンク）

ロードレーサーであれば誰でも「自分の限界まで鍛えたらどのレベルまで到達できるか？」を知りたいのではないだろうか？FTPについていえば、パワーウェイトレシオの限界値を推定し、それをパワープロフィールと比べてみれば「自分がどのレベルまで到達できるか？」をおおよそ知ることができる。この「FTPのパワーウェイトレシオの上限」を4つの数字を入力するだけで推定できるExcelシートを作成した。

FTPの「パワーウェイトレシオ」のポテンシャル上限の計算シート→リンク

ここで算出した推定値をパワープロフィール（パワー・トレーニング・サポートツールのページでダウンロード可能）と比べてみよう。あなたは、どのレベルまで到達できる素質・可能性を秘めているだろうか？（極限まで鍛えぬいた場合の理論上の推定値なので、あくまで参考まで）

推定値の計算根拠は以下のようなものだ。

１．FTPはトレーニングによってVO2maxパワーに少しずつ近づいていくが、そこが上限で上回ることはない。
２．VO2maxは、基本的に成人になると大幅に上昇することはないが、トレーニングによりシーズン中に最大7％程度上昇することがある（ゼロの場合もある）。
３．除脂肪体重（筋肉など）を維持したまま体脂肪率を下げていけばパワーウェイトレシオは向上するが、体脂肪率のスポーツ選手としての下限は3％程度である。

つまりVO2maxを限界まで上げ、FTPを限りなくVO2maxに近づけ、筋肉はそのままで体脂肪率を3％まで下げることに成功した場合のパワーウェイトレシオを計算する仕組みだ。

VO2maxパワーは正式な計測結果を用いるのがベストだが、簡易的には5～10分の最大パワーを入力するとよいだろう。

より現実的な目標値を計算するために使う場合は、VO2maxパワーには10分の最大パワーを入力し、『詳細』シートの入力欄の設定を「VO2maxの伸びは0％」「体脂肪率は5～7％程度」に変更することをおすすめする。