もっと速くなるためのトレーニング方法のヒントを国内外の本・雑誌・ブログ・論文などから(ほぼ)毎日紹介します。
◆ペダリングで初心者が特に使えていない筋肉とタイミングの組み合わせ2種 2011.11.02
参考文献:『CYCLE SPORTS(2005年9月号)』・P93*・八重洲出版
*原出展:Integration of the Physiological Factors Determining Encurance
Performance Ability,
E.F.Coyle, Ph.D., Exercise and Sport Sciences Reviews, 1995
ふじいのりあき著・『ロードバイクの科学』・P49・スキージャーナル株式会社
ふじいのりあき・『BiCYCLE CLUB(2011年10月号)』・P168, P169・『Tool de K-TAI』
姫路整体院:
http://himejiseitiin.tloem.jp/article/13522249.html
肉体改造研究所:
http://www.know-dt.com/muscle/indiv/hamst.html
ペダリングは単純な回転運動であるものの、どのタイミングでどの筋肉が動いているかは、初心者とレベルの高い選手でかなり違う。レベルの高い選手の方が初心者よりも力のかかり始めのタイミングが全般的に早いという特徴があるがが、詳細にに見ていくと、初心者が特に使えていない筋肉とタイミングの組み合わせが2種類ある。
ひとつは、ペダルがいちばん上(上死点)に到達する前からかかる水平方向への力で、もうひとつはペダルを上から下まで半分ほど踏んでからいちばん下までの間(3〜6時の間)に足を後ろに送る力だ。
水平方向への力については、一般選手とエリート選手では約14%もの出力差が見られるとの研究結果があるが、初心者ではそもそもまったく働いていない。この動きで主役になるのは太腿の真ん中辺りの筋肉(
大腿直筋肉)だ。
関連記事→
エリート選手は水平方向への筋出力が一般選手より顕著に高い
3〜6時の間では、太腿の裏側のウラ筋(
ハムストリングス・大腿二頭筋等)を使って足を後ろに送るように太腿を下に下げるが、選手レベルでは初心者の2倍もの力を出しているとのデータがある。
初心者であろうと選手であろうと上の2つのポイント以外の動きは多少のタイミングと効率の差こそあれ、ある意味「自然にできている」といえる。その意味では、ペダリングに自信がない場合は、まずは特に大きな差が出る上記2点ができているかを強く意識してみるとよい。
いちばんわかりやすいチェック方法は以下の通り。
1.まずは右足から片足ペダリングで「一番上の少し手前からペダルを前に押すように動かせているか」チェックする
2.次に同じく右足で「9時を過ぎたあとに太腿を後ろに送るような力をかけられているか」をチェックする
3.同じく右足で1・2を同時に意識しながらスムーズに回せるかチェックする
4.左足に替えて同様にチェックする
5.両足で回しスムーズに回転できているかチェックする
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<本件記事の参考文献>
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