もっと速くなるためのトレーニング方法のヒントを国内外の本・雑誌・ブログ・論文などから(ほぼ)毎日紹介します。
◆自分の素質がわかる遺伝子テスト 2011.10.06
参考文献:『ランナーズ(2011年2月号)』スポーツ遺伝子テストがグッと身近に!・P52・潟Aールビーズ
検査会社:潟Xポーツ・スタイル・
http://www.sportsstyle.co.jp/ACTN3/aboutTest.html
持久系(遅筋)の能力は練習で伸ばせるが、瞬発系(速筋)の能力は遺伝的要素が強く素質がなければ大きく向上させるのは難しい。こういった遺伝的特性がわかれば、練習計画・レース戦略に活かすことができる。従来、このような素質を遺伝子レベルで調べるには海外で高額の費用を払って行う必要があったが、昨年12月より国内でごく簡単な方法で、5,000~13,500円で行えるようになった。
具体的には、特殊な綿棒で口の中の粘膜を採取することで、筋肉の構造・全身持久力・運動エネルギー効率に関する遺伝子を調べることできる( 検査会社→
スポーツスタイル)。速筋遺伝子の発達に関わるACTN3のテストを行った場合は、自分が以下3つの分類のどれに該当するかがわかる。
RR型:パワー・スプリント系
RX型:中間系
XX型:持久力系
特にクリテリウムや平坦路でのロードレース・トラック競技など速筋の重要度が高いレースに関しては、競技者としての向き不向きを知る上で参考になる。仮にXX型であったとしても、ロングスプリントの能力を徹底的に磨いておけば、こういったレースでも勝てるチャンスが出てくる。
高い持久的能力が求められるクライマーやTT選手、トライアスリートにとってはスタミナと持久力の潜在能力が調べられるという点がメリットになる。レース戦略に活かすという意味では、仮にRX型であった場合は、ヒルクライムに出場するとしてもある程度スプリント力を磨いておけば、ゴール間近まで勝負がもつれた時に競り勝てる可能性は高まる。逆にXX型であれば「スプリント練習はしない」と割り切って、ひたすらLTを上げることに集中した方が良い順位につながる可能性が高い。
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