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◆無酸素トレーニングをする前に有酸素能力を十分に高めておかなければならない 2011.09.28
参考文献:アーサー・リディアード著・『リディアードのランニング・バイブル』・P8-9, P65・大修館書店
無酸素トレーニング(持続時間2分以内のインターバル<ソリア>やスプリント練)は、心身に大きな負担がかかり、やり方を間違えると意味がないばかりか危険ですらある。無酸素トレーニングを行うにあたっての最大の注意点は、無酸素トレーニングをする前にしっかりとした有酸素トレーニングで有酸素能力を高め、その有酸素能力に見合った無酸素能力を身に着けるようにすることだ。
無酸素トレーニングは心身に大きな負担がかかるが、有酸素能力が十分に高まっていれば、生理的・心理的な悪影響*を最小限に抑えられ、トレーニング効果も大きくなる。
*悪影響の例:疲労回復が遅くなる・血小板が減少し抵抗力が衰え怪我や病気をしやすくなる・眠りが浅くなる・イライラする・やる気がなくなる
一度、無酸素トレーニングをはじめたら、高強度でしっかり追い込まなくてはいけない。この追い込む強度が不足していると、折角練習しても無酸素運動の能力は高まらないので、足が元気な時に行うことが大切になる。次のレースに向けて無酸素運動を本当に鍛えなければいけないのであれば、パワーが出ない日に無理してソリアを行うのはやめた方がよい。
また無酸素トレーニングを行い、一度体調をピークにもっていったのであれば、その後も無酸素トレーニングを続けると上記のような悪影響が出てくる。無酸素トレーニングをシーズン中ずっとし続けるのは生理的に不可能なのでその点は注意が必要だ。
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