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速くなるためのヒント         

もっと速くなるためのトレーニング方法のヒントを国内外の本・雑誌・ブログ・論文などから(ほぼ)毎日紹介します。

◆筋力の大きさよりも立ち上がりの速さが大切 2011.11.13
参考文献:長谷川裕著・『スポーツ動作と身体のしくみ』・P100, 101, 104, 105・ナツメ社

スポーツ全般にいえることだが、ロードレースでも重要になるのが筋力の立ち上がりの速さだ。最大筋力がいくら大きくてもロードバイクに乗っている時に、その限界まで発揮することはまずない。

というのも筋肉にグッと力を入れ始めてから最大筋力に達するまでには少なくとも数秒の時間がかかるが、ペダリングの動きはそれよりもかなり速いので最大筋力に達する前に次の回転に入ってしまうからだ。

そこで大切になるのが筋力の立ち上がりの速さだ。

ペダルに実際に力を伝えられるかどうかは、いかにすばやく筋力を高いレベルまで立ち上げることができるかにかかっている。逆に言えば、いくら筋力が高くてもそれを立ち上げる速度が遅ければ、実際にペダルに伝わる力は小さくなり、つまり「速く走れない」。

ロードレースの練習で注意が必要になるのが、SFRやジムでの筋トレだろう。これらの練習方法では、ゆっくりの動きで出せる筋力を高めることはできるかも知れないが、筋力の立ち上げ速度は鍛えられない。最終的に、せっかく鍛えた筋力をレースで活かすためには、レースで使う速度(ケイデンス)ケイデンスでなるべく素早く筋力を高いレベルまで立ち上げる練習(全力ダッシュ・山岳TT・高速巡航練など)も行った方がよい。

関連記事→ロードレーサーが筋力トレーニングを行う際の注意点
     「筋トレ」で」で使える強い筋肉を作るには「競技で必要な動きの練習」と組み合わせるよい
     体重を増やさずに最大筋力を増やすには1RMの90%以上が必要
     ついた筋力は「つけた動かし方」で発揮される



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                     <本件記事の参考文献>



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