ハンドル投げはゴールライン直前で、身体からハンドルを遠ざけるために腕を突きだすようにして距離を稼ぐ技術で、競輪やトラック競技だけでなく、ロード・レースのゴール・スプリントでもよくみかけるテクニックだ。今回はこのハンドル投げが「実は効果がないのではないか」という興味深い研究結果を『Performance Cycling: The Science of Success 』より紹介する。
このようにハンドル投げは、最適なポジションに比べて空気抵抗が増え推進力につながるパワーを出さない動きなので、ゴール・ライン手前での減速につながってしまうリスクがあるというのは、従来の常識を覆す興味深い指摘といえる。『Performance Cycling: The Science of Success 』ではこれを防ぐために、ゴール・ラインを超えるまでペダルを踏み続けるように、アドバイスしている(しかしまだどの選手も説得できていないとも記載されている)。