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速くなるためのヒント         

もっと速くなるためのトレーニング方法のヒントを国内外の本・雑誌・ブログ・論文などから(ほぼ)毎日紹介します。

◆シバリング(寒さによる体の震え)が起こると糖質が消費されてしまう 2011.12.06
参考文献:桜井智野風著・『ランニングのかがく』・P104~105・秀和システム
参考URL:医に関する、あれこれ≪よみもの≫放送局
     http://blog.goo.ne.jp/juryo08aib-suzuki/e/795d96ce04c9a847f518c0c8a44f3e9b

この時期でもまだロード・レースが開催されているが、寒い時期のレース前に注意が必要なのが、レース直前までなるべく体を温かい状態に保つことだ。これは「代謝の活性化」「筋出力の向上」「呼吸循環系の応答性向上」といったウォーミングアップの効果を維持すること以外にも重要な意味がある。

それは「レースで必要になる体内に蓄積した糖質を無駄に消費するのを防ぐ」というものだ。

シバリング(寒さからくる体の震え)は、体温が低下した時に体内温度を一定に保つために筋肉が勝手に収縮しATP(アデノシン三リン酸)を活発費消費して熱をつくり出す反応だが、エネルギー源としては糖質が使われる(脂質は使われない)。しかもその発熱効率は低い。

そこでレース前に寒い状況でガタガタ震えながらスタートを待っていると、まだ走っていないのにせっかくレースのために体に蓄えてきた糖質がどんどん消費されてしまうことになる。これに加えて、上述のウォーミングアップ効果も消失してしまうので、レースでのパフォーマンス低下につながる可能性が高い。そういったことを防ぐためには、レース直前までウィインドブレーカーを羽織るなどしてなるべく体を温かく保つのが望ましいといえる。



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関連記事→ウォーミングアップの循環系への効果は5~10分の休息で消失する

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                     <本件記事の参考文献>



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