もっと速くなるためのトレーニング方法のヒントを国内外の本・雑誌・ブログ・論文などから(ほぼ)毎日紹介します。
◆成人になってからはVO2maxよりもLTの方が上げやすい
2011.09.17
参考文献:八田秀雄著・『乳酸と運動生理・生化学』・P129・市村出版
柿木克之さん指導・監修・「パワートレーニングで一歩先ゆくベースアップ」
『funride』2009年11月号・P40・株式会社ランナーズ
参考URL:TARMACBLOG:
http://tarmac2006.blog103.fc2.com/blog-entry-256.html
VO2maxは体内にとりこめる酸素の最大値で、心臓や肺や大血管など中枢の呼吸循環能力を反映する。成長期にはトレーニングをすると体が大きくなり、それにつれ心臓や肺や大血管も大きく発達するのでVO2maxも伸びやすい。しかし成人になると体が成長しなくなるので、いくらトレーニングをしてもVO2maxが伸びないということが起こり得る。一般的にはトレーニングをすればシーズン中に3〜7%程度伸びが期待できるが、ゼロということもあり得る。またオフシーズンにはベースライン(±0%)に戻ってしまう。つまり年次でジワジワ上げて行くということは難しい。
VO2maxは脂肪を主に使ってエネルギーを生み出す筋の酸化能力の限界値で、LTはこの限界値を疲労の少ない状態でどの程度使えるか?(つまり現在の筋の酸化能力はどの程度か?)を表す。この筋の酸化能力であるLTは、トレーニングをすれば成人でも伸ばすことができるので、VO2maxはそのままでLTが伸びるということはよくある。
初心者であれば例え50歳代であってもVO2maxに対するLTの比率が低いので、トレーニング開始によりLTが急激に伸びることが多い。トップクラスの選手になるとLTがすでにVO2maxに対してかなり近くなっているので伸び幅は少なくなり、週で0.5〜1%、1ヶ月でようやく1〜2%程度が目安になる。
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