もっと速くなるためのトレーニング方法のヒントを国内外の本・雑誌・ブログ・論文などから紹介します。
◆一流プロと体組成を比較 トム・ボーネン 2012.04.26
参考文献:栗村修さん解説・「プロ選手の脚質を知れば、レース観戦が10倍楽しくなる!」
『funride』2012年2月号・P40~43・株式会社アールビーズ
参考URL:ウィキペディア・「トム・ボーネン」→
リンク(日本語) リンク(英語)
cyclingnews・「Trainer says Boonen can get better」→
リンク
REAL TRIATHLON・
http://www.geocities.jp/resultri/crankcho/physique.html
一流プロとの体組成比較シリーズの第11弾、今回は恵まれた体格を活かしてクラシック・レースを中心に破竹の勢いで勝利を重ねている「トルネード・トム」ことトム・ボーネンとの体組成比較シートを紹介する。
以下のExcelシートに身長・体重・体脂肪率を入力すると、入力身長と同数値で換算したボーネンの体組成と比較できる(ボーネンの体脂肪率は不明であるためトップ選手の平均値5%を使用・また体組成を精緻に比較するには筋肉量や骨重量データが必要になるのであくまで参考値)。
【ボーネンとの体組成比較シート】→
リンク
ボーネンの特徴は、身長が192㎝と欧州プロ・ロードレーサーの平均身長180.22㎝より約12㎝も高く、BMIが22.2と欧州プロ・ロードレーサーの平均値21.1より1.1高い点だ。大柄で筋肉質な体型が、ツール・デ・フランドルやパリ~ルーベのような石畳の多い悪路のレースでも、それをものともせずに突き進む圧倒的な推進力や、強力なスプリント力*の源泉になっていると考えられる。
*ボーネンのトレーナーによるとボーネンのスプリントのさいのパワーは、1,600W(推定 19.5W/㎏・@82㎏)とのこと(ケイデンスは110rpm)。
82㎏という体重は奇しくも同じくクラシック・レースを得意とするカンチェラーラと同じ数字であり**、豊富な筋肉量から産み出される大きな生パワーの数字が、石畳などの悪路を長距離走る過酷なクラシック・レースで有利に働くことが伺われる。
**ただしカンチェラーラの身長は186㎝とボーネンよりもよりも6㎝低い
【トム・ボーネンの身体能力データ】
身長:192㎝
体重:82㎏
BMI:22.2
安静時心拍数:40拍/分より少し上
最大心拍数:195拍/分
肺活量:6.5~7リットル(最大呼吸量:200ℓ/分…通常のアスリートは最大170~180ℓ/分)
スプリント時のパワー:1,600W(推定 19.5W/㎏・@82㎏・ケイデンス:110rpm)
パワー出力のテスト結果
100Wからスタートし8分毎に40W上げていくテストでの最大値は460W(推定 5.6W/kg・@82㎏・テストの推定所要時間:1時間20分)。
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<本件記事の参考文献>
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