もっと速くなるためのトレーニング方法のヒントを国内外の本・雑誌・ブログ・論文などから(ほぼ)毎日紹介します。
◆長い下りで空気抵抗を最小化するダウンヒル・ポジション 2012.03.21
参考文献:ショーン・ケリー監修・『ザ ロードバイク レーシング』・P32, 33・㈱スタジオ タック クリエイティブ
参考URL:YouTube・『100 kph (62mph) Descent in the Tour de France 』
http://www.youtube.com/watch?v=0tFpNsZXWgc&feature=related
ロード・レースでは、コース・レイアウトによっては見通しのよいかなり長い下りが組み込まれている場合もある。このような区間をより速く下るのに重要になるのがエアロダイナミクス(空気力学的)に優れたライディング・ポジション(ダウンヒル・ポジション)だ。
トップ・プロは、ツール・ド・フランスの長い下り区間などでしばしば以下のYouTube動画のように、下ハンドルを持ち顎を限りなくハンドル(もしくはステム)に近づけるような極端な前傾姿勢(ダウンヒル・ポジション)を取ることがある。こうした空気抵抗に優れたポジションを取ることで、最高時速は時に100㎞/時にも達することがある(以下動画)。
場合によってはさらに空気抵抗を少なくするために手をハンドルバーの根元に置く選手もいるが、これは手からブレーキが遠くなり、バイクのコントロールが難しくなるので危険度が高くなる。ある意味、トップ・プロのように長年の経験と高いスキルがあり、先導車付で一般車両の通行が規制されているからこそ取れるポジションともいえる。まだスキルが低く経験が浅いうちは、安易に真似をしないほうがよいだろう。
しかし、ある程度バイクのハンドリング・スキルが身についている選手であれば、道路前方の見通しがよくよく安全に走行できる下り坂で十分に安全に気を付けて、まずは下ハンポジションから練習するのも一案だ。このダウンヒル・ポジションを取る時にその他気を付けた方がよい点としては、①肘をなるべく内側にしまいこむ ②ペダルを水平にする ③膝を内股気味にする ④顔を上げ前方の視界を確保する といったことがある。
関連情報→
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<本件記事の参考文献>
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