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速くなるためのヒント         

もっと速くなるためのトレーニング方法のヒントを国内外の本・雑誌・ブログ・論文などから(ほぼ)毎日紹介します。

◆睡眠不足のパフォーマンスへの影響 2012.02.22
参考文献:内田直教授・『アスリートの「睡眠」と「生体リズム管理」』
     『コーチング・クリニック2010年10月号』P79~80・ベースボール・マガジン社
関連情報:FIfSS 未来のスポーツ科学・『寝不足に注意!運動・スポーツにおける急性・慢性睡眠不足の影響』
     http://fifss.seesaa.net/article/160792285.html

以前、普段よりも多く睡眠時間を取ることでパフォーマンスが改善したという研究事例を紹介したが、大多数の人は「忙しい日常生活の中で、十分な睡眠を取るというのは難しい」というのが実際だろう。それでは睡眠不足の場合、パフォーマンスにどのような影響があるのだろうか。今回はこれについて『コーチング・クリニック2010年10月号』などを参考に紹介する。

一時的な睡眠不足のパフォーマンスへの影響に関する研究の結論としては、「変わらない」もしくは「わずかに低下する」というものが多い。つまり多くの研究結果において「眠れなくても筋力や持久力などの多くの運動能力にはあまり大きな影響はない」ということが示されている。

しかし反応時間や認知能力といった、脳神経に関わる能力には比較的はっきりとした影響が出る。イギリスで行われた競技ダーツに関する研究では、1日だけ睡眠時間を3~4時間に短縮したところ、翌日の成績が約0.5点悪くなったとの結果が出ている。


これらの結果から「睡眠不足」のロード・レースへの影響を推し測れば、筋力や持久力といった体力的な要素が大きい「ヒルクライム」「個人TT」などでは、一晩眠れなかったところでそれほど大きな影響はない可能性が高いといえそうだ。しかしその場での瞬時の判断が勝負を分けるような緊張した展開のロード・レースであれば、睡眠不足で脳の活動が低下している状態であることが悪影響を及ぼす可能性があるだろう。

しかしレベルの高い選手であれば高い集中力を発揮することで、その程度のハンディ・キャップを乗り越えられることは十分にありえる。その意味では「昨晩一睡もできなかった、どうしよう」と過剰に心配するよりは「今日のコンディションの中でベストを尽くそう」と割り切るほうが現実的だろう。


しかし慢性的に睡眠不足が続いている場合は、注意が必要だ。
というのも慢性的な睡眠不足は、「ホルモン分泌パターンの異常」「ストレス耐性の低下」「高血圧」「うつ病」の原因になることがあるからだ。これらが現実になると、認知能力だけでなく実際の体力も低下し、パフォーマンスの低下につながるおそれがある。その意味では、重要なレース前には「慢性的な睡眠不足」だけは何としても避けるようにしたほうがよいだろう。



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関連記事→睡眠時間を長くするとパフォーマンスが伸びたという研究事例

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                     <本件記事の参考文献>



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