もっと速くなるためのトレーニング方法のヒントを国内外の本・雑誌・ブログ・論文などから(ほぼ)毎日紹介します。
◆年間練習計画策定用の書式(PDFとExcelシート) 2011.12.13
参考文献:JOE FRIEL監修・『The Cyclist's TRAINING DIALY』・P20, 21・velopress.com
Chiris Carmichel著・『THE CARMICAEL TRAINING SYSTEMS CYCLIST'S DIARY』
BERKLEY BOOOKS
ロード・レースで速く走れるようになるには、元々心肺機能が強い人は別として通常は数年はかかる。その間、目標を立てコツコツと継続的・計画的に練習していく必要がある。これを実行するのに有効なのが「実際に目標を書きつけること」だ。目標を策定し練習計画に落とし込み(書き落とし)それを日々見直すとやる気は持続しやすい。また当初の計画に対する進捗状況を把握し、シーズンが終わった時には当初計画に対してどうだったかを振り返ることができる。今回は年間練習計画の大枠を策定するのに役立つ書式を紹介する。
「シーズン目標設定シート」は、ランス・アームストロングのコーチであったクリス・カーマイケル推奨の書式の一部で、全体目標と短期目標を書き落とすためのものだ。
「シーズン目標設定シート」→
リンク(PDF)
「年間練習予定時間」は、ジョー・フリール氏*の推奨する年間トレーニング計画の立て方(ピリオダイゼーション)に沿ったひじょうにオーソドックスな週間計画の書式で、各週の具体
的な練習方針を明確にするのに使える。
「週間練習計画表」→
リンク(Excel97-2003) リンク(PDF)
(使用方法は以下の関連記事をご参照)
関連記事→
年間トレーニング計画の立て方
レベル別年間練習時間の目安
ピリオダイゼーション(期分け)の各期間の目安
両参考文献(以下にAmazonリンクあり)のいずれもが毎日の単位まで細かくブレークダウンでき、練習やレースを振り返るのに有効な書式が他にも多数掲載されているので、プランニングをしっかりしたいという方にはひじょうにおすすめだ(英語だが文字は少なく比較的簡単)。
*ジョー・フリール氏が推奨するトレーニング計画方法は、少しずつ基礎能力を積み上げていきレース期に向けてレースに特化した能力を養成するというひじょうにベーシックなものだ。他方、ここ最近のトレンドとして存在感を増しつつあるのが、ピリオダイゼーションを余り気にせず、年間を通してVO2max~LT下レベルを織り交ぜて短時間・高強度で練習する手法だ。これは、パワー・メーターの普及により、パワーを指標にして正確に練習強度管理が行えるようになったことが大きく影響しており、急速に新しい練習手法の研究・普及が進んでいる。
練習計画はそもそも個別性が高く、各自の練習可能な時間・目標の高さ・今の実力・先天的な素質などによって無限の組み合わせがある。現在は、前述のようにかなり異なったアプローチが混在している状況なので「どれを信じれはよいのかわからない」状態になる時もあるかも知ない。信頼できるコーチに指導してもらえればそういった心配はないが、それができないのであれば「自分で少しずつさまざまな方法を試し、自分にとっていちばん効果がある方法を選び取っていく」というのが現実的といえる。
LSDのトレーニング効果について(メデュウス氏の見解)←次の記事を読む
<本件記事の参考文献>
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