ロードレーサー初心者のかた向けに、すこしずつレベルアップするためのヒントをわかりやすく紹介します。
◆強い選手はどれくらい練習しているのか? 2011.11.15
ロードバイクでいちばん大切なのは持久力ですが、これはそう簡単に高いレベルまで上がりません。少しずつ地道に練習を積み重ねる中で、少しずつのびてきます。
昔、陸上競技をやっていて元から持久力のレベルが高いといった場合は別ですが、今までスポーツをやっていなかった人がゼロからロードバイクを始めて「強い選手にりたい!」と思ったとしても、それを実現するには地道な努力とそれなりの時間が必要になります。
しかし、100メートル走のように天性の素質がなければよい記録は出せない瞬発系の能力とは違い、持久力はどのような人でも地道に練習していればのばすことができる能力です。その意味では練習した分だけ少しずつ着実に強くなれ、努力が素直に結果にあらわれます。つまり「誰でも地道に練習すればかなりの高いレベルまで到達できる」わけで、これはロードバイクの大きな魅力のひとつといえるでしょう。
その意味からすると、強い選手はたくさん練習している(またそれまでたくさん練習してきた)からこそ強いのだといえます。実際に、ロードレースでは、練習時間や走行距離といった「練習量」と「実力レベル」にはかなり密接な関係があるといわれています(もちろん短時間しか練習しなくても強い選手もいますが、そう多くはありません)。
それでは具体的に強い選手はいったいどのくらい練習しているのでしょうか?
まずはプロ選手を例にとってみましょう。
プロ選手は、1年間で800〜1,200時間練習します。時期によってかなり変わりますが、少なくとも1週間に17時間、長い時は35時間も自転車に乗るのがプロなのです。これは距離に換算すると1ヶ月で2,000〜5,000qにもなります。
次にアマチュアのトップクラスの選手はどうでしょうか?
さすがにプロほど時間が取れないので練習量はやや少なくなりますが、それでも少なくとも月間1,000km台は走ってる場合がほとんどです。2,000q近く走る選手も珍しくなく、中には月間3,000km以上走る選手もいます(もちろん他に仕事をしながらです)。
ロードバイクを始めたばかりで、いきなり2,000〜3,000q走るのは無理でしょうが、本当に強くなりたければ、少しずつ練習量を増やしていくのが王道です。月間1,000qを超えてくると実力が大分のびてきたのが実感できると思います。
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